Productive failure

 今日は午後から公開研究会に参加しました。

 雨が降っていなければ勤務校から徒歩で向かう予定でしたが生憎の雨、かなり遠回りですがJRで三宮駅まで行って、そこからバスです。雨で駅のホームからの景色が山水画を見ているようでした。

 三宮駅から市バスの2系統です。おそらく市バスのドル箱路線だと思います。。平日の昼間でも約5分間隔で、朝の時間帯には1時間に20本以上あります。それでも座れませんでした。神戸の山手の住宅地を縦走する路線で、途中でどんどん降りていったので、途中から座れました。

 バス停の「五毛」、今日の公開授業がある上野中学校に隣接していました。

 今日は、午前の3時間目と4時間目が公開授業で午後から研究授業が講堂です。参加したのは午後から研究授業と、その後の全体会です。生徒たちが机と椅子を運んで、講堂の一角が教室となっていました。

 研究授業は数学で「多角形の内角の和」を扱っている単元です。「三角形の内角の和が180度」を使って、五角形、六角形の内角の和を求める問題です。補助線を引いて考えるのですが、ちょうど今日、午前中にCADの授業で補助線を想定して考えるような図形があって、生徒たちが苦労していたので、興味深く授業を見ました。

 補助線を描いて考える・・・ということは、謂わば「仮説生成型」の思考となるように思います。今日の授業は最終的に「n角形の内角の和」を求めていたので一見、induction型(帰納型)の思考の活性化を促すようにも思えますが、でも補助線を描いて考えるというプロセスを考えると、むしろabduction型の思考の活性化を促すのではないかと思いました。

 研究授業が終わった後の全体会の中の講評で、指導助言の先生が「生産的失敗」という研究がある旨の紹介があり、現在扱っている「センスの推移」にも関係するのではないかと帰宅後調べました。

 シンガポールのManu Kapur先生の提唱するProductive failure(生産的失敗)は、昨年度から東大・教育心理学の助教となった植阪友理先生が積極的にアプローチされておられるようで、市川伸一先生も昨年はManu Kapur先生のProductive failureを積極的に紹介されておられていました。

 「センスの推移」において、探究性因子から熟慮性因子の推移に関して、かなり参考になるように思います。