PISA

OECD(経済協力開発機構)が昨年・2015年に計72ケ国の15歳を対象に計約54万人を対象に実施したPISA(国際学習到達度調査)の結果が今日発表され、夜のニュース番組では結構時間を割いて報じていました。

日本の順位は「科学的応用力」が2位(前回の12年は4位)、「数学的応用力」が5位(12年は7位)とアップしましたが、、「読解力」に関しては8位(12年度は4位)に下がっています。文部科学省は「読書量の減少などで、長文に接する機会が減ったことが原因の可能性がある」とコメントしていますが、確かにスマートホンで手軽に情報が得られ、それをコピーペースト等で簡単に処理できる便利さの裏で、じっくりと書籍を読んだり資料と向かい合うことが少なくなっているように思います。

 文章から要点を引き出す能力、文章を読んでイメージする能力以前に、文章を読むことを苦手とする子どもが増えたように思います。教科書の索引を利用して、以前学んだ箇所を見返すために、その箇所をリサーチすることが出来ない子どもが多くて、授業中に、その都度、教科書のページ数を示すことが多くなりました。

 授業の冒頭の5分間に、簡単な文章題を解かして授業の導入にすることがあるのですが、文章を読んで数式を立てることを不得手とする子どもが目に見えて増加しています。文章題を前に思考停止して、ヒントや数式を黒板に書くのを待っている子どもも少なからずいます。数式を書けば、ほとんどの子どもは数式を解いて答えを出すのですが、文章を読み解いて、そこに書かれている関係を数式で表現することが・・・できないようです。

 ニュースの中では、PISAテストの結果を報じた後に、ある中学校での取り組みを紹介していました。文章を読ませて、それを100字程度で要約するという問題を解くことによって、文章の構造を把握する力を養わせていました。

 いろいろな教科・科目の中で、しっかりと生徒の言語能力を耕すことも「読解力」の向上には大切なのかもしれません。