土佐路

ホテルの朝食は、ビュッフェスタイルがほとんどですが、事前に旅行会社から新型コロナウィルスの影響で、ビュッフェスタイルでの提供をやめて和食か洋食かをフロントで選択してください、と言われていました。ホテルのエントランスでは、その旨が大きく書かれていました。

和食を選びました。徳島駅前の通りに面した窓側の席で、行き交う人通りを眺めながら・・・

 チェックアウトを済まして駐車場に向かうと、昨日、南淡路水仙ラインで「撮影をしているので、2~3分、此処で待って下さい。」と車を停められた時に、撮影をしていたのと同じ車が停まっていました。

徳島市内は、若干渋滞気味でしたが、国道55号線・土佐街道を南下して室戸岬を目指しました。

室戸岬へは、2004年の10月に訪れていますので、16年ぶりになります。小松島を経て、片道2車線の土佐街道を南下、道の駅「公方の郷なかがわ」に立ち寄ったのですが、16年前にも此処で車を停めた記憶がよみがえりました。

阿南から日和佐(美波町)・・・ここからJR四国の牟岐線と並行する山道です。道路脇にはグリーンのラインが敷いていました。自転車走行ラインではなくて、お遍路さんのラインのようです。雨の中、年配の夫婦連れのようなお遍路さんが山道を歩いていました。

この後も、何度も行き交うお遍路さんを見掛けました。四国ならではの光景です。

牟岐町の海岸線沿い、この辺りは八坂八浜というそうです。平地が少なく、山からすぐに海の地形で、短いトンネルが続きます。海岸の景色も、時折、奇岩を目にして、車を停めて雨の中、しばらく佇みました。

同じ海部郡の海陽町、左手に大きな川が現れました。この辺りに大きな河川がないはずです。

車を停めて、墨絵のようなモノクロームの景色に見惚れてしまいました。地図で調べると川ではなくて、那佐湾で、細長い入り江のような湾でした。

 向こう側は、特に~半島という名称が地図には載ってなくて、乳の崎と書かれていました。

海陽町の道の駅・宍喰温泉で一休み、雨が断続的に降りしきっています。

海部駅は、土佐街道と並行していた牟岐線の終点で、此処から南側は、阿佐海岸鉄道になります。その大きなジオラマが展示していました。

海陽町から土佐街道は海岸線を離れて山道へ、そして峠を超えると土佐・高知県に入ります。安芸郡東洋町から室戸市へ。切り立った山が、そのまま海へ、道路だけが通っている光景が続きます。振り返ると・・・

 そして行く手は・・・

室戸岬の先端まで20キロあまりある地点で、雨の中を室戸岬に向かっているお遍路さんがいました。

室戸岬の高台に24番札所の最御崎寺がありますが、雨の中休みなく歩いても5時間ほど掛かります。

 時折、漁港と集落があり、お昼過ぎに室戸岬の南端に近づいてきました。大きな弘法大師の像がありました。16年前にもあったのか?記憶に残っていません。

 室戸岬に到着、雨脚は強くなっています。誰もいません。

傘を持って海岸へ・・・

太平洋に面して、天候も良くないので南風が容赦なく吹き付けてきます。

室戸岬の南端は、荒波に呑まれる岩礁のような部分です。近づけません。

いろいろな形をした岩が、室戸岬にありました。

国道55号線には青いラインで「四国一周 室戸岬」とサイクリングコースの表示がありました。駐車場で自転車を降ろして、室戸岬周辺をサイクリングする予定でしたが、雨が断続的に強く降りしきっているので断念しました。

御厨人窟(みくろど)、約1200年前に、弘法大師が修行中に住居として使っていたと言われる洞窟です。16年前に来た時には、白い金属製の枠組みが洞窟入り口にはありませんでした。落石防止のようです。

中に入るには、備え付けのヘルメットを着用する必要があるようです。16年前には、そんなことは必要ありませんでした。落石の惧れと、安全意識の高まりがこの16年で変わったのかもしれません。時の流れを感じます。

雨が強く降ってきたので、室戸岬の光景をフロントガラス越しに見ながら、途中買った昼食を摂りました。

スカイラインの九十九折の山道を上って、室戸岬灯台へ、室戸岬漁港が眼下に・・・

駐車場からしばらく歩いて、室戸岬灯台です。直径2.6mのレンズは日本最大級だそうです。光達距離は49km。

室戸岬灯台から見下ろす、室戸岬の最南端です。

この高台には、第24番札所の最御崎寺があります。

大きな山門は海に向かっています。太平洋の海風を直撃するので、表面は塩を浴びている感じです。

大きな鐘撞堂がありました。

此処からNHKのゆく年くる年での除夜の鐘の中継をしたという石碑がありました。

この室戸岬の高台には、海からの潮風が吹き上げられて、高度が高いので霧状になるようで、下から靄が浮かび上がるような幻想的な光景を見ることが出来ました。

 これも吹き上げる潮風の影響なのか、枝の形が奇妙な感じです。

室戸岬を後にして、国道55号・土佐浜街道を高知市に向かいました。室戸市の道の駅・キラメッセ室戸から眺めた西側、高知方面です。

 雨の中をひたすら土佐湾沿いを西へ向かいました。奈半利、安田を経て安芸市、芸西村を通って香南市。道の駅・やすで休憩、此処では雛人形を飾っていました。

 プレハブのような建物でしたが、室内は豪華絢爛な感じです。

香南市から南国市に入って、交通量も大きなって2車線の南国バイパス、右手に見覚えのあるホテルが見えました。16年前、徳島へ行った時に「室戸岬まで120キロ」との道路標識に吸い寄せられて、無計画に室戸岬へ向かい、そのまま高知市へ向かうと夕方になって、車中泊の準備をして、このホテルが日帰り温泉での入浴も出来るとのことで、汗を流して、どこかのサービスエリアで車中泊をしました。その時に入浴したホテルです。

高知のホテルは、ホテル日航高知で、はりまや橋の東側です。17階の南側、鏡川が眼下に見える部屋です。川の向こうの丘の南には桂浜がある位置関係になっています。

 昨日のホテルの部屋も良かったですが、今日のホテルの方が設備等が充実していました。