パワーゲーム

社会学の講義で、政治はパワーゲームだと聞いたことがあります。

経済は、資本・お金を巡ってのマネーゲームであり、政治は権力を巡ってのパワーゲームというシンボリックな説明です。

もちろん普段は、公共や福祉、教育や医療等々、国民主権の旗を揚げて、政治がパワーゲームであることがあからさまになることはありませんが、今回の新型コロナ対策に関して、政治がパワーゲームであることが露わになる場面が少なくないように感じています。

 緊急事態宣言の発出に関して、布マスクの全戸配布に関して、国民一人に10万円給付について・・・パワーゲームのやりとりが、NHK総合テレビの7時のニュースの中で、時間を割いてつまびらかに報じたことに驚いています。今までは新聞記事でパワーゲームを取り上げたり、民放のワイドショーで、芸能人のゴシップと同じように面白おかしく取り上げることはあっても、NHKのニュースで報じるのに接したことは初めてのように思います。

 緊急事態宣言によって街のいとなみが鎮静化して、いろいろな自粛要請に従わない事象に対して非社会的、あるいは反社会的というレッテルが貼られるような様相を感じます。法の強制力がない要請に対して、社会的な圧力が、マスコミを含めて「世間の目」を気にするような状況にあるように思います。

実際に、おおらかな風潮があるといわれるイタリアやスペイン、フランス、そしてアメリカのニューヨークで新型コロナウイルスが大流行したのに対して、ドイツでは大流行に至っていないことも、このような社会的・文化的な風潮も一因ではないかと思わされます。