confuse(混沌・混乱・混雑)

 非常勤講師を勤めている県立大が、5月からの前期授業の再開に向けて、すぐには通常の授業が出来ない状況なので、オンライン授業を基本とするようです。今週1週間がオンライン授業のリハーサルだったのですが、初日の月曜の時点でネット回線の不具合で失敗して、結局リハーサルは見合わせることになりました。

 同じ日に東北大でもオンライン授業の試行初日で、アクセス集中でシステム障害が発生して、授業を受けることが出来なかった学生がいたそうです。3500人の受講に対して、一斉アクセスの対応がシステムとして出来なかったようです。

 昨日は、社会人となって最初に勤めた会社・シャープが、三重の工場の液晶パネルをつくるクリーンルームの一角でマスクの生産を開始していたのですが、ネットを通して昨日から販売を開始したのが・・・想定をはるかに越えるアクセスが集中して、結局、販売を停止しているようです。

テレワークや在宅勤務、それに休業・休校に加えて自宅待機と、街中や電車の混雑度は低下しているようですが、ネット上はアクセスが増大して、かなり混雑しているようです。今までテレワークをしていなかった中小企業等が在宅勤務の対応をしたり、もし休校が長引けば、大学・専門学校、小中高の学校の学生・生徒が一斉にオンライン授業の動画にアクセスして、回線の大混雑とともに、大学や学校のサーバーにシステム障害が起きる可能性も少なくないです。

入念に準備して、生徒全員にタブレットを配布して、お金と時間を掛けても、オンライン授業やICT教育が上手くいかないことが多いですが、今回は、何の準備もなく、オンライン授業やICT教育の為のサーバ等のシステムの増強も行なっていません。

生徒や学生も、パソコンで受講するとは限らず、タブレットや、小さなスマホ画面というケースも想定する必要があります。通信の容量制限がある場合には、経済的な負担も問題になるかもしれません。また資料等をプリントアウトする環境が家庭にない場合には、コンビニでお金を払ってプリントする必要があります。

 街中の混雑は低減されていますが、ネット回線上では、混雑や混乱が問題化して、混沌状態の様相を呈し始めているように思います。なんでもかんでもオンライン・・・とネットに押し付ける風潮を感じますが、キャパシティーを越えたニーズを捌ききれない状況に近づいているような気がします。

シングルボード コンピュータ

アマゾンからSDDと一緒に、もう一つ荷物が届いていました。

Rasberry Pi というシングルボードコンピュータ・・・一枚の基板上にコンピュータの機能を搭載したものです。購入したのはキットで、ケースやケーブル類一式が入ったものです。

シングルボードコンピュータを購入したのは2度目です。最初は、まだワンボードマイコンと言われていた時代です。パソコンがマイコンと呼ばれて、コンピュータといえばIBM Sytem/360に代表されるように、大企業の専用のコンピュータルームに設置されて、専門のオペレータが操作するイメージがあった、メインフレーム(汎用機)の時代です。


IBM Sytem/360、 IBM社のサイトより
IBMのサイトのリンク

ワンチップコンピュータとして注目されて始めた頃に、NECより、評価用として発売されたのが、インテル社のi8080というCPUを搭載したワンボードコンピュータで88,500円でした。入力は10キーで、表示は7セグメントのLEDというシンプルなものです。


NEC TK80、 Wikipediaのサイトより
WikipediaのTK-80の項目

当時は十代で、8万8千円は高嶺の花でした。同じような製品が幾つかあって、名古屋のメーカがCPUとしてi8085を用いたワンボードコンピュータを4万円ほどで購入しました。CPUはi8085で、クロックは500KHz程度で、モニターのソフトが2KBのROMに書込まれて、RAMは512バイトだった記憶があります。

入力が10キーで、表示は7セグメントのLEDだけ、アセンブラでプログラムを組んで、それを2進数の機械語に変換して、テンキーで入力して、結果は7セグメントのLEDでの表示です。保存が出来ないので、数十行程度のプログラムで、512バイトが小さいと思ったことはありませんでした。

今回届いたシングルボードコンピュータのRasberry Piは、イギリスのラズベリーパイ財団によって、教育で利用されることを想定して開発され、8年前から発売されたものです。最初はシングルコアでクロックが700MHz、メモリーが256MBでしたが、現在はRasberry Pi4でクアッドコアでクロックが1.5GHz、メモリーが1,2,4GBのものまであります。購入したのは、4GBのものです。

キットで購入したので、 左上の箱の中には、本体の他に電源、ケース、冷却ファン、ケーブル類、OSの入ったマイクロ、SDカード、それに取説と工具まで入っています。本体の基板は、左下の赤い箱の中に入っています。

基板には、有線LAN用のイーサネット、USB2.0が2口、USB3.0が2口、それに表示用のミニHDMIが2つと電源用のUSB-Cのコネクター群が基板の周囲に取り付けられています。無線モデュールも搭載されているので、WiFiにも対応しています。

 基板は完成しており、発熱の大きいチップに3つのヒートシンクを付けるだけです。

ケースにファンを付けて、それ以外はコネクターにケーブル類をつなぐぐらいで、後はOSのインストール・・・キットを買ったので、Linux系のRaspbianというOSがマイクロSDに既に入っていました。インストールというよりもセッティングだけで、LXDEデスクトップ環境とChromiumウェブブラウザ、それにワープロ、表計算のも入って、日本語の表示と入力に対応しています。ネットにはWiFi経由で接続できました。

ソフトとして数式処理のMathmaticaが最初から入っているのも魅力です。

USBでキーボードとマウスをつないで、HDMIで液晶ディスプレイにつないで、USB-C経由で電源を供給すれば、十年程前のパソコン程度のサクサク感でネット閲覧やワープロ作業が出来ます。

最初に買ったワンボードコンピュータとは・・・雲泥の差です。物価を考えても、当時の4万円と、今回の1万3千円で、性能が飛躍的に向上しても、値段は3分の1になっています。

性能は、最初に買ったワンボードコンピュータの性能(速度)は0.2MIPS程度でしたが、今回のシングルボードコンピュータは1500MIPS程度のようです。

1970年代の汎用機が1MIPS程度
1985年発売のインテル32bitのCPUが10MIPS程度
2000年頃の64bitのCPUで3000MIPsを越えて
最近の64bitのCPUで10万MIPSをはるかに越えています。

MIPSとは1秒間の整数処理の命令を百万回単位でカウントするmillion instructions per secondのことで、現在では実数計算がメインなので、参考程度でしかないです。

蟄居

学校を出て、本社研修を終えて発表された配属先が千葉の柏、5月の連休明けに赴任して、新卒で勤めた会社に3年あまり居ました。工学部しかない単科大学で、今から思えば、あまり一般教養が身についていないままに社会人になったように思います。

 社会人になって、しばらくして知人との会話のやりとりの中で「~~今は蟄居中だから~~」と話すの耳にして・・・その時は意味がわからずに聞き流した覚えがあります。

2月下旬ぐらい、新型コロナウイルスが日本で感染者が出て、クラスターという言葉がニュースで頻繁に使われるようになった頃から、週末は蟄居のような状態が続いています。

ほんとうの蟄居は、閉門した上で一室に謹慎することであり、刑罰として処せられるものであるのに対して、現在の「外出を控えるように」というのは、あくまでも自粛であって、蟄居というよりも閉門に近い状態ですが、なんとなく社会的に蟄居を強いられているような感覚に陥っています。

 今日は、2年前に今のノートパソコンを買うまで使っていた「一代前のパソコン」がそのまま放置されていたのを、これもLinux搭載機にしました。

 今週の後半は、十数年前の古いWindowsXPのノートパソコンを、980円で512MBのメモリを増設することによって、メインメモリーが768MBになって、最軽量と言われているPuppy Linuxを動作させることが出来ました。

「一代前のパソコン」は、Windows7時代のパソコンで、購入したのは7~8年だったと思います。その後Windows8,Windows8.1、そしてWindows10にアップグレードして数年以上使っていたのですが、キーボードのよく使うキー(AやI,O,N)の表示が消えたり、いろいろなソフトを入れたり2度もアップグレードをして為か、起動だけではなくて動作自体もモッサリしたので2年前に買い替えたもので、使っていませんでした。

 今、Linuxの世界で、もっともシェアが高いのがUbuntu系で、これをインストールしました。またWindowsマシンとして使うかもしれないこともあって、HDDを取り外して、アクセスの速いSDDに入れ替えて、Ubuntuをインストールすることにしました。

 Amazonから3000円で買った120GBのSDDが届きました。

 形状やピン配置は、HDDとまったく同じです。HDDは回転するメカがあり磁気記録ですが、SDDは半導体素子の塊で、完全にスタティックです。そのまま差し換えできます。

 ノートパソコンの裏蓋を空けると、HDDが見えます。中央の円形の金属がハードディスクのディスクを回転させる為の駆動系、モータ部分です。

 このHDDを取り出して、購入したSDDを装着しました。駆動部分がないので、円形の金属部分がありません。軽量です。

 デバイスとして認識することを確認して、Ubuntuをインストールしました。WiFi経由のネット接続も問題なく、日本語表示・入力も問題なく、スムーズにLinuxマシンとなりました。

 換装前の、HDDでWindow10では操作をしてもモッサリ感がある動作でしたが、SDDに換えてUbuntuにすると、結構キビキビと動きます。

 地方公共団体では、ソフトに掛る予算を削減できるために、WindowsからLinuxへ切り替えるケースが少なくないようです。以前は科学者や専門家をユーザとしたLinuxでしたが、今のLinuxはユーザフレンドリーで、Windowsと遜色がない使い勝手のように感じます。

緊急事態宣言が、全国が対象となって、期限が5月6日まで、今後の状況で、どうなるかわかりませんが、ちょうど(暦の上での)啓蟄の頃から蟄居状態が続いているので、連休明けには、(社会的な意味での)啓蟄を迎えたいと願っています。

照明

 寝室に使っている2階の部屋の蛍光灯が暗くなって、年末に蛍光灯を取り替えようと、インバータ点灯の専用の細管タイプの34W/27Wのサークランを探すと、なかなか見つかりません。昼光色の蛍光灯を置いている店はありましたが電球色の蛍光灯はありませんでした。

 その後も気になって年明けにも、ホームセンターや電器店を巡ってチェックして気付いたことですが、そもそもインバーター点灯専用の細管の蛍光灯自体がかなり少なく、昔ながらの30Wのサークラインは品数も種類も豊富で値段も安いです。インバーター点灯専用の細管自体が、LED照明に移行してしまっているようです。

 結局、34W/27Wのサークランの蛍光灯を買うよりも、LEDタイプの照明器具を買った方が良いことに気付いて、ホームセンターで購入しました。6畳ですが12畳タイプのシーリングタイプです。光束が5500lm(ルーメン)で、明るさは10段階の階調でコントロールが出来ます。そして調色も可能で色温度(色合い)も五段階でコントロールが出来ます。

もっとも暖色系、色温度が2700K°で、もっとも明るさが低い状態・・・「リラックスモード」です。

 色温度を4100K°の「くつろきモード」です。

 そして色温度が6500K°の「アクティヴモード」です。

色温度が同じ6500K°で、明るさを最小から、数段階明るくすると、このような感じです。 

 部屋の雰囲気を照明で演出することが可能です。

 昨年末の2018年12月の照明学会誌の特集が「ロービジョンの照明・視覚環境の配慮」でした。

 自宅の照明に関しても「明るさ」だけではなくて、住環境としての照明の在り方を視覚環境に配慮することも視野に入れることの大切さを、照明器具の購入と実際に取り付けて、改めて考えさせられました。

真正な学び~市川伸一先生

大阪大学中之島センターで開催される、兵庫教育大学連合研究科主催の教育実践フォーラムに参加するために大阪に向かいました。

堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島に、かつて大阪大学のキャンパスがありました。1993年に医学部と付属病院が千里丘陵に移転して、中之島には現在キャンパスは現存せず、医学部跡地に中之島センターがあるのみです。田簔橋・筑前橋と堂島大橋・土佐堀橋の間辺りに、大阪帝国大学時代の医学部・工学部・理学部のキャンパスがあったようです。

 西梅田から、地下の「堂島地下センタ-・ドーチカ」を歩きました。かつてはおじ様御用達の店舗や飲み屋が並んでいましたが、現在は、その面影があまり感じられないぐらいにリニューアルされています。

ドーチカの南端を出て西の路地を入ると中央電気倶楽部があります。 

 古い建物が、そのまま残っています。照明学会で2度、お世話になりました。

 渡辺橋を渡って、河口に向かって、中之島の堂島川沿いを田簔橋辺りまで・・・快晴で汗ばみました。

明治6年に当時は第三大学区だった大阪に官立大阪師範学校が設立されたそうですが、財政難で廃止されたそうです。それとは別に明治7年に南御堂に大阪府立の教員伝習所が設立され、それが翌年には大阪府師範学校と改称し、明治10年に、ここ中之島に移転したそうです。この大阪府師範学校が、戦後に大阪学芸大学となって現在の大阪教育大学です。

 大阪大学医学部付属病院の跡地辺り、堂島川の右岸には「Red&Blue street」という遊歩道がありました。

 玉江橋から堂島川越しに中之島・・・手前が大阪大学中之島センター、その後ろのビルが関西電力です。

 中之島センターです。博士論文資格試験は此処で受けました。合格後に、すぐ博士論文の執筆にかかりました。

 5階の講義室、今日の講演者は、東京大学教育学研究科の市川伸一先生です。教育心理学部門の第一人者ですが、講演を聴くのは初めてです。
 

『「真正の学び」からの批判と「真正の学び」への批判』というタイトルで1時間半、「正統的周辺参加」と「Resercher-Like Activity(研究者の縮図的活動)」との対比が、大変興味深かったです。「正統的周辺参加」と、ヴィゴツキーの最近接発達領域(ZPD・Zone of proximal development)との違いはなんだろうなあ~と思いながら「徒弟制」の功罪について考えさせられました。

 講演内容とはベクトルが異なりますが、専門を初期の段階で学ぶのと、教養をしっかりと修めてから学ぶのとでは、どちらが「真正」なのかなあ~と、ふと考えさせられました。

 大阪の地下街にある「八百富写真機店」、以前は、この奥まで全部が八百富でしたが、今は人通りの少ない方の片隅だけになっていました。

蛍光灯

朝,JR神戸線三ノ宮駅の東口にあるドトールの店先に行列が出来ているのをよく見にします.年齢層もさまざまで,近くに三宮のバスターミナルがあるので,夜行バスで神戸に到着した人が利用しているのかなあ~と思ったり,これからポートライナーで神戸空港を利用する人が利用するのかなあ~とも思っています.

 神戸の市街地の光景・・・街並みの向こうに六甲山系の山並があり,山裾の山手まで住宅が続いている光景です. 

 それまでの電球にとってかわって,省エネの旗手だった蛍光灯の照明器具が不法投棄されていました.より省エネのLEDが台頭して,蛍光灯がどんどん廃棄されるのは,違った視点で考えると「もったいない」ようにも思えます.

 街中の小さな公園脇にある花壇の花が,綺麗でした.

今日の活動量計・・・ほぼデスクワークの一日でした.

 脂肪燃焼   1時間30分
 有酸素運動  0分
 無酸素運動  0分
 
 歩数換算  10854歩
 消費カロリー2172キロカロリー

教育工学委員会

 今日は,本務校の期末考査2日目,試験監督の後に教育工学委員会の今年度第一回の会場の準備,研究会の講師のひとりは本務校の教員ですが,もう一人は大阪の教員で早目に来られたので,準備をしている間待ってもらって,食堂でお昼をご一緒しました.

 午後から研究会,一つ目はキャリア教育に関して,自己効力感をキーにして卒業生へのエスノメソドロジー的な研究手法を用いた追跡調査に関するものでした.

 尺度をつくる理論的な話から,卒業生に対するエスノメソドロジー的な実践的なアプローチまで,熱く語っていただきました.

 2つ目は,Unpluggedな情報教育に関してのワークショップです.垂直・水平パリティーから始まって,ペアになって「犯人を捜せ」をゲーム感覚で情報処理を考えるものです.

 アンプラグド・・・コンセントを抜いて,「情報」を考えるワークショップ,私の場合はC&T・・・チョーク&トークで,座学形式で受講者にイメージを伝えることにチャレンジしていますが,受講者にとってはコンピュータ・サイエンス・アンプラグドの方が,楽しく学べるだろうなあ~と思いました.

 情報教育とキャリア教育,どちらも本質的なものが忘れられて,形だけの情報教育とキャリア教育が幅を利かせているように感じます.そんな風潮の中で,お二人の講師の方から,情報教育とキャリア教育の本質に関して学ぶことが出来たと感じました.

日本産業技術教育学会 高校委員会

日本産業技術教育学会 高校委員会の,第2回研究会が滋賀大学の大津サテライトプラザで開催されました.

 滋賀大学の大津サテライトプラザは,JR湖西線の大津駅の目の前,横断歩道を渡ったすぐの日本生命ビルの4階にあります.

 今回の研究会のテーマは「STEM教育とキャリア教育」です.

 オーラルの発表が3つ用意されていました.北海道から鹿児島まで,結構遠方からの参加者もいました.

 最初は,STEMとは何か?愛媛県の理科の教諭からの発表です.

 次にSTEMとキャリア教育に関する意識調査,滋賀県の中学校の技術の教諭からの発表です.

 最後が,教員養成におけるSTEMに関する実践報告,滋賀大学教育学部の学生の発表でした.

発表を聞いてのメモ

・Think Pair Share 意見交換だけで終わらせるのではなくて共同して仮説をつくる

・QUILT Quality Indicators for Learning and Teaching~学びと教えの為の品質指標

・「クッキングスクールのレシピ」と「考え抜く」ということとの対比 Self Learning

・STS  科学(Science)・技術(Technology)・社会(Society)の略で、科学技術の持つ社会的な諸問題をさまざまな角度から研究する、新しい形の科学技術論の研究や教育

・「考え抜く」とは?簡単のできない課題?それとも「できない」を耐えられる耐性,教師のアシストの下に課題が変化?

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午後からの大津での研究会に,早目に自宅を出て京都の街を散策しました.

 京都から大津まで,JRではなくて,地下鉄東西線から京阪京津線の直通電車に乗りました.地下鉄から峠越えの山岳電車のような車窓,そして大津市内では路面電車のような併用軌道の区間と,車窓の景色が面白かったです.

 京~大津(梅雨の晴れ間の寄り道)というページを作成しました.
http://itsumi.citykobe.jp/20170624/